
「早寝早起き早〇〇」
私が高校生の頃、体育の先生が授業中にこんなことを言っていた。
「早寝・早起き・早〇〇」
夜、布団に入って1分で寝る。
朝、目が覚めて1分で起きる。
トイレに入って1分で出る。それが健康のバロメーターだ!
〇〇はお察しください、すみません。
若かりし頃の私は「なるほど!」と妙に納得して、
しばらくそれを自分なりの健康の目安にしてた。
「早寝早起き早〇〇」
今さらながら気になって調べてみると、
どうやら昔から似たような言葉があるようで。
昔の人は、健康の基本をこの一言で言い表していたのだとか。
「〇〇(糞)」という響きがやや生々しいけれど、
意味するところはとてもまっとうで、理にかなってる。
昔の人の知恵
「早寝早起き」はよく聞きくけれど、
そこに「早〇〇(=早く排便する)」が加わるのがこの言葉の特徴。
昔の農村では、朝の排便までが一日の始まり。
夜は日が沈めば休み、朝は日が昇れば起きる。
そして体が整っていれば、自然と“出るものも出る”。
そんな生活こそ、健康の証だったみたい。
「早飯早糞早算用」「早飯早糞芸のうち」
似た言葉に、「早飯早糞早算用」がある。
これは江戸時代の言葉で、
食事も早く、用も早く、計算も早い=仕事が早くて要領の良い人を指したもの。
褒め言葉でもあり、ちょっと皮肉を込めて使うこともあったみたい。
もう一つ、「早飯早糞芸のうち」という表現も。
こちらは職人や芸人の世界の言葉で、
「飯を食うのも、用を足すのも手早く済ませてこそ一人前。
それも芸のうちだ」
という意味らしい。
どちらも、“生活のリズムを整え、時間を大切にする”という点では、
「早寝早起き早〇〇」と通じるものがある。
最近の私にも響く言葉
フリーランスになってからというもの、動かなくなり、一人で食べる食事はおろそかになり、夜更かししがち。
リズムが乱れると、眠りも浅くなり、食欲やお通じまで影響してくる。
そう思うと、昔の人の言葉って、すごく理にかなってる。
今日からできること
- バランスよくたくさん食べる
- 夜はできるだけ早めに布団に入る
- 朝、起きたら白湯を飲む
- 朝日を浴びて、体内時計をリセット
- トイレに行きたくなるリズムを整える
マクロビとか、いろんな食事法を試した時期もあったけど、
今は「なんでもおいしく食べる」のがいちばんだと思ってる。
偏らず、感謝して、バランスよくきちんと食べる。
「早寝早起き早〇〇」
今の私にちょうどいいおまじないかもしれない。