
WordPressテーマ「SWELL」は、初心者でも使いやすい設計が魅力ですが、CSSを使ったカスタマイズを覚えることで、さらに自分だけのオリジナルデザインを実現できます。
この記事では、SWELLでのCSSカスタマイズの基本から実践的なテクニックまでを解説します。
CSSでカスタマイズする3つの方法
1. 追加CSS機能を使う
WordPressの標準機能「追加CSS」が最も手軽な方法です。
設定方法:
- 管理画面 → 「外観」→「カスタマイズ」→「追加CSS」
リアルタイムでプレビューしながら編集できます。
2. 子テーマのstyle.cssを編集する
本格的なカスタマイズには子テーマの利用がおすすめです。
メリット:
- テーマ更新時もカスタマイズが消えない
- コードの管理がしやすい
- バックアップが容易
SWELLは公式サイトから子テーマをダウンロードできます。
3. カスタムCSS用プラグインを使う
「Simple Custom CSS and JS」などのプラグインを使えば、複数のCSSファイルを管理できます。
基本のCSSカスタマイズ例
フォントサイズの変更
/* 本文のフォントサイズを調整 */
.post_content {
font-size: 17px;
line-height: 1.9;
}
見出しデザインのカスタマイズ
この記事では、H2に部分下線、H3に左線を入れています。
/* H2見出しに部分下線を追加 */
.post_content h2 {
padding-bottom: 10px;
margin-bottom: 20px;
position: relative;
}
.post_content h2::after {
content: '';
position: absolute;
bottom: 0;
left: 0;
width: 60px;
height: 3px;
background: linear-gradient(to right, #3498db, #2ecc71);
border-radius: 3px;
}
/* H3見出しに左線を追加 */
.post_content h3 {
border-left: 5px solid #e74c3c;
padding-left: 15px;
}
ボタンのホバーエフェクト
/* ボタンにホバー時のアニメーション */
.swell-block-button__link {
transition: all 0.3s ease;
}
.swell-block-button__link:hover {
transform: translateY(-3px);
box-shadow: 0 5px 15px rgba(0,0,0,0.2);
}
応用テクニック
1. メディアクエリでレスポンシブ対応
SWELLのブレイクポイントは600pxと960pxです。
/* PC表示 */
@media (min-width: 960px) {
.post_content {
font-size: 18px;
}
}
/* タブレット表示 */
@media (min-width: 600px) and (max-width: 959px) {
.post_content {
font-size: 16px;
}
}
/* スマホ表示 */
@media (max-width: 599px) {
.post_content {
font-size: 15px;
}
}
2. カスタムクラスの活用
独自のカスタムクラスを組み合わせると、特定の要素だけにスタイルを適用できます。
この段落に.feature-boxクラスをあてています
/* カスタムクラス「feature-box」を持つ要素 */
.feature-box {
background: linear-gradient(135deg, #667eea 0%, #764ba2 100%);
color: white;
padding: 30px;
border-radius: 10px;
box-shadow: 0 10px 30px rgba(0,0,0,0.2);
}
3. CSS変数で一括管理
CSS変数(カスタムプロパティ)を使うことで、サイト全体のデザインを効率的に管理できます。
- 一元管理ができる
色・フォント・余白などをまとめて定義しておけば、後から変更したいときに 1か所を修正するだけで全体に反映されます。
デザインの統一性も保ちやすくなります。 - 動的に変更できる
JavaScriptと組み合わせることで、ユーザーの操作に応じてリアルタイムにスタイルを変更可能です。 - 継承ができる
CSS変数は親要素で定義した値を子要素が引き継げるため、コンポーネントごとのテーマ管理がスムーズです。 - レスポンシブ対応がしやすい
メディアクエリ内でも再定義できるので、デバイスごとに最適なデザインを柔軟に調整できます。
/* カラーを変数で定義 */
:root {
--main-color: #3498db;
--sub-color: #e74c3c;
--text-color: #333333;
}
/* 変数を使って適用 */
.post_content h2 {
color: var(--main-color);
}
.swell-block-button__link {
background-color: var(--sub-color);
}
このようにCSS変数を活用することで、
「デザインの変更に強く、保守しやすいCSS」を実現できます。
SWELLのクラス名を調べる方法
効果的にカスタマイズするには、要素のクラス名を知る必要があります。
Chrome DevToolsの使い方:
- カスタマイズしたい部分で右クリック
- 「検証」を選択
- 要素のHTMLとCSSが表示される
- クラス名をコピーして使用
よくある失敗と対処法
CSSが反映されない場合
- キャッシュをクリア
ブラウザとWordPressプラグインのキャッシュを削除 - セレクタの優先度を上げる
!importantを追加(最終手段) - 記述場所を確認
追加CSSか子テーマか確認
デザインが崩れた場合
/* リセット用のコード例 */
.your-class {
all: unset; /* すべてのスタイルをリセット */
}
バックアップを取ってから作業することをお勧めします。
まとめ
まずは「追加CSS」で小さな変更から始めて、慣れてきたら子テーマを使った本格的なカスタマイズに挑戦してみてください。
ポイント:
- 子テーマを使ってカスタマイズする
- Chrome DevToolsでクラス名を調べる
- メディアクエリでレスポンシブ対応を忘れずに
- 変更前は必ずバックアップを取る
CSSの知識を深めることで、SWELLの可能性はさらに広がります。自分だけのオリジナルデザインを作ってみてください。
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