
小説や論文のように、段落の最初の文字の前にスペース(字下げ・インデント)を入れたいと思ったことはありませんか?この記事では、WordPressで段落の1文字目の前にスペースを入れる具体的な方法をご紹介します。
目次
方法1: を使う(最も手軽)
HTMLの特殊文字 (ノーブレークスペース)を使う、最もシンプルな方法です。
手順
- 段落の1文字目の前に
と入力
これは段落の始まりです。文章が続きます。
複数のスペースを入れたい場合は、繰り返し入力します:
これは段落の始まりです。2文字分のスペースが入ります。
メリットとデメリット
メリット:
- すぐに使える
- ビジュアルエディタでもテキストエディタでも使用可能
- コードの知識が不要
デメリット:
- 各段落ごとに手動で入力する必要がある
- 後から一括変更が難しい
- 全角スペースほど広くはない
方法2: 全角スペースを使う
日本語の全角スペースを使う方法です。
手順
- 段落の1文字目の前に全角スペースを入力(スペースキーで入力し、全角に変換)
これは段落の始まりです。全角スペース1文字分が入ります。
メリットとデメリット
メリット:
- 日本語の文章らしい見た目になる
- 入力が簡単
デメリット:
- 各段落ごとに手動で入力が必要
- HTML上では空白として認識されないことがある
- コピー&ペーストで消えることがある
方法3: CSSで自動的に字下げする(最もスマート)
CSSのtext-indentプロパティを使えば、すべての段落に自動的にスペースを入れることができます。
手順
- WordPress管理画面から「外観」→「カスタマイズ」を選択
- 「追加CSS」をクリック
- 以下のコードを追加
/* すべての段落の1文字目を字下げ */
p {
text-indent: 1em;
}
/* 記事本文の段落のみ字下げ */
.entry-content p {
text-indent: 1em;
}
/* 見出し直後の段落は字下げしない */
h1 + p, h2 + p, h3 + p, h4 + p {
text-indent: 0;
}
/* リストの後の段落は字下げしない */
ul + p, ol + p {
text-indent: 0;
}
- 「公開」ボタンをクリック
字下げの幅について
- 1em: 全角1文字分(日本語の文章で一般的)
- 2em: 全角2文字分
- 20px: 20ピクセル分(固定値)
日本語の文章では1emが自然です。
メリットとデメリット
メリット:
- 一度設定すればすべての段落に自動適用
- 後から一括変更が簡単
- プロフェッショナルな見た目
- レスポンシブ対応
デメリット:
- CSSの知識が少し必要
- テーマによっては他のCSSと干渉する可能性
方法4: HTMLのstyle属性を使う
特定の段落だけ字下げしたい場合は、HTMLのstyle属性を使います。
手順
- HTMLブロックまたはテキストエディタに切り替え
- 段落タグにstyle属性を追加
<p style="text-indent: 1em;">これは段落の始まりです。1文字分のスペースが入ります。</p>
メリットとデメリット
メリット:
- 特定の段落だけ調整できる
- 細かい制御が可能
デメリット:
- 各段落ごとに設定が必要
- 管理が煩雑になりやすい
方法5: Shiftキー+スペースで を入力
ビジュアルエディタで を簡単に入力する小技です。
手順
- ビジュアルエディタで、段落の1文字目の位置にカーソルを置く
Shift + スペースを押す
これで が自動的に挿入されます(エディタによって動作が異なる場合があります)。
どの方法を選ぶべき?
用途に応じて最適な方法を選んでください。
が向いているケース
- 今すぐ手軽に字下げしたい
- 一部の段落だけ字下げしたい
- コードに触りたくない
全角スペースが向いているケース
- 日本語らしい見た目にしたい
- シンプルに済ませたい
CSSが向いているケース
- ブログ全体で統一したスタイルにしたい
- 小説や長文記事を書くことが多い
- プロフェッショナルな仕上がりを求める
- 後から調整する可能性がある
HTMLのstyle属性が向いているケース
- 特定の段落だけ字下げしたい
- 一時的な調整をしたい
字下げを使うべき場面
字下げ(インデント)は以下のような場合に効果的です。
使用が推奨される場合
- 小説やストーリー形式の文章
- 学術論文や報告書
- 引用文を明確に区別したい時
- 伝統的な文章スタイルを再現したい時
使用を避けた方が良い場合
- ブログの一般的な記事(見出しで区切る方が読みやすい)
- リスト形式の内容
- 短い段落が続く文章
- モバイルファーストのWebコンテンツ
まとめ
WordPressで段落の1文字目にスペースを入れる方法を5つご紹介しました。
: 手軽で今すぐ使える- 全角スペース: 日本語らしい見た目に
- CSS: ブログ全体を統一的にスタイリング(最もおすすめ)
- HTMLのstyle属性: 特定の段落だけ調整
- Shift+スペース: ビジュアルエディタで入力
小説やフォーマルな文章を書く場合は、CSSでの自動字下げがおすすめです。手軽に試したい場合は から始めてみてください。
コンテンツの性質に合わせて、最適な方法を選んでください。
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