
フリーランスとして仕事を続けていると、人との距離感に迷う瞬間があります。
会社員のように明確な境界が決まっていない分、
「自分で自分を守りながら、信頼関係も育てる」
そのバランスがとても大切だと感じています。
今日は、私自身が日々意識している“無理なく、心地よく働くための距離の取り方”をまとめてみました。
最初の段階で相手の状況をある程度把握しておく
フリーランスは、プロジェクトごとに関係性が変わります。
だからこそ、最初のやり取りで
- 返信の頻度
- 作業できる時間帯
- 連絡手段(LINE/メール/Chatなど)
このあたりをゆるーく把握しておくと、自分のペースで落ち着いて対応できます。
特に返信スピードについては、相手のペースに合わせすぎると疲れてしまうので、
自分が無理なく続けられる基準を伝えておくことも結果的に良い関係をつくります。
心がザワつくときは “距離を調整するサイン”
「なんだか疲れるな」
「メッセージを見るのが重い」
そんな感覚が出てきたときは、
自分の中で距離感が崩れているサインだと思っています。
フリーランスはオンラインでのやり取りが中心ですが、
リアルなオフィスと違い、オンライン上では物理的な距離を取ることができません。
気にしないようにしていても、気づかないうちに心がすり減ってしまうこともあります。
そんなときは、
- 少し返信スピードを落とす
- 連絡の区切りを自分で作る
- 打ち合わせの回数や時間を調整する
など、自分のペースに戻す小さな工夫が役に立ちます。
リアルなオフィスであれば、
雑談が聞こえてきても席を立ったり、
ちょっと離れたりすることで物理的な距離が取れます。
でもオンラインでは、
相手が「すぐそこにいる」ように感じてしまい、
気持ちが休まらないことがあります。
自分のメンタルを保つため、
相手や仕事と程よい距離を保つため、
理由はなんでもいいのです。
オンラインだからこそ、
“見えない距離” を意識的につくることが、
心の余白を守る上でとても役に立ちます。
すべてを背負わない。役割を意識して線を引く。
フリーランスは、相手との距離が近くなりやすく、
ときには相談や悩みまで受け止めるような状況になることもあります。
ですが、
“自分ができること” と “できないこと” を丁寧に分けることは本当に大切です。
たとえば、
- デザインの仕事なのに他の領域まで広がってしまう
- サイト更新の依頼がいつの間にか常時サポートに
- 無償で対応する範囲が広がってしまう
こうした境界が曖昧になるほど、心の負担が大きくなってしまいます。
だからこそ、
「ここまでは私の役割ですが、これ以上は別の専門の方の領域になります」
と明るいトーンで線を引くことが、お互いにとって良い選択だと思っています。
相手との距離 = 自分の余白を守ること
フリーランスは、働き方も関係性も自分で選べます。
その分、自分のメンタル的な余白をどう確保するかが、そのまま仕事の質にも影響します。
距離感を整えることは、
相手を避けるという意味ではなく、
“誠実に、長く付き合える関係をつくるための選択”。
相手との心地よい距離を見つけながら、
無理なく続けられる環境を育てていければいいなと思っています。

